概念:荷重をリギングオブジェクトに連結する
荷重は、トラスやその他のリギングオブジェクトに連結できるステージ設備です(リギングオブジェクトとその機能の一覧は、概念:リギングオブジェクトを参照)。この概要では、荷重の一覧を示し、それらがリギングオブジェクトとどのように相互作用するかを説明し、さまざまな連結の方法について説明します。
荷重には以下が含まれます:
照明器具
ビデオスクリーンオブジェクト(個別のスクリーンとプロジェクターのあるものを含む)
スピーカーとスピーカーアレイ
ソフトグッズ
分配器とケーブル
リギング荷重ツールを使用して挿入した点荷重および分布荷重
荷重の相互作用
荷重をリギングオブジェクトに連結すると、荷重はリギングオブジェクトとインテリジェントに連動するようになります。これにより、荷重は次のように動作します:
スナップが強調表示された場合、荷重の高さは連動するリギングオブジェクトの高さを前提としたものになります。2D/平面ビューでは、連結された荷重は自動的にリギングオブジェクトの高さに設定されます。3Dビューでは、リギングオブジェクト上の荷重の正確な挿入点で高さが決まります。
連結されたリギングオブジェクトと共に移動します。リギングオブジェクトを回転する場合、照明器具など、3D回転をサポートする連結された荷重では、荷重のリギングオブジェクトを基準とした回転角度が維持されます。これにより、事前に定義した照明のフォーカスが変わることはありません。
荷重は、リギングオブジェクトの上または近くに配置した時のみ、構造計算(Braceworksが必要)の対象となります。
荷重がリギングオブジェクトに連結される位置が、荷重の吊点になります。この位置で、Braceworksにより荷重が計算されます(Braceworksが必要)。
荷重を挿入、移動、コピー、複製、またはミラー反転して、リギングに連結する場合は、(スナップセットにある)図形スナップオプションで、荷重をリギングオブジェクトに連結する方法を制御します。スナップを有効にしている場合は、赤で強調表示されます。これは、荷重の高さと向きがリギングオブジェクトの高さと向きに合わせて変更されることを意味します。スナップを無効にしている場合は強調表示されません。これは、荷重をリギングに連結する間、位置のみが変更され、高さまたは向きは変更されないことを意味します。
吊り元に照明器具を連結することには多くの利点があります。照明器具の吊り元に従って器具に自動で番号を付けられるほか、吊り元ごとに器具概要などのレポートを作成できます。
荷重が連結されると、荷重のオブジェクト情報パレットの吊り元(Position)フィールドに、連結先のリギングオブジェクトの吊り元の名前(Position Name)が表示されます。吊り元(Position)フィールドに異なる吊り元の名前(Position Name)を入力するか、削除して、関連付けを変更できます。
概略図での作業
モデル内のリギングオブジェクトから概略図を作成した場合は、そのリギングオブジェクトに連結されている荷重も概略図に表示されます。モデルのリギングオブジェクトに新たに荷重を連結すると、同じ変更が概略図のリギングオブジェクトにも適用されます。その逆も同様です。詳細は概念:概略図を参照してください。
概略図では、荷重をそれが連結されるリギングオブジェクトからオフセットした位置に配置できます。オフセットされた荷重とリギングオブジェクト上の荷重の吊点が吊位置表示線によって繋がれます。概念:概略図を参照してください。
連結を作成する
モデル内または概略図内で荷重をリギングオブジェクトに連結する方法は、以下に示すように複数通りあります:
荷重は、デフォルトでは下端に取り付けられます。上端に取り付けるには、クリックして荷重を連結する時にAltキー(Windows)またはCommandキー(Mac)を押します。
リギングオブジェクト上またはその近くに新しい荷重を挿入します。新しい荷重を連結するを参照してください。
既存の荷重をリギングオブジェクトに向けてドラッグします。既存の荷重をドラッグして連結するを参照してください。
荷重の調整ツールを使用して、1つ以上の既存の荷重をリギングオブジェクトまたは吊り元に連結または再配置します。荷重の調整ツールを使用して、既存の荷重を連結するを参照してください。この方法の方がドラッグより精度が高くなります。
荷重の吊り元(Position)フィールドにリギングオブジェクトの吊り元の名前(Position Name)を入力します。関連付けを解除するには、吊り元の名前を削除します。
ビデオスクリーンオブジェクトのスクリーン構成要素とプロジェクター構成要素は、別々のリギングオブジェクトに連結できます。
荷重の調整ツールは、Spotlight設定:荷重とリギングペインの自動位置決めオプションに依存しません。自動位置決めオプションが有効になっていてもなっていなくても機能します。ただし、荷重を挿入またはドラッグしたときに自動的に連結されるようにするには、自動位置決めが有効になっている必要があります。
荷重とリギングペインで3Dでのスナップ時に荷重の向きをリギングオブジェクトに合わせるオプションが有効になっている場合、3D回転がサポートされている荷重は、3Dビューで連結すると、リギングオブジェクトと同じ方向であるものとみなされます。それ以外の場合は、ワーキングプレーンの設定が連結に使用されます。
荷重をリギングオブジェクトから少しだけ離れた場所に配置すると、繊維スリング、取り付け金具などのためのスペースを残すことができて便利です。荷重をリギングオブジェクト上またはその近くに配置することで、荷重を連結できます。荷重を挿入またはドラッグして連結するには、荷重とリギングペインで指定した有効範囲(半径)内に荷重を配置する必要があります。
荷重を三角形のトラスなどの複雑なリギングオブジェクトに連結する場合は、荷重を正確に挿入できるようにワーキングプレーンを移動します。概念:ワーキングプレーンを参照してください。
新しい荷重を連結する
荷重を作成する際にSpotlight設定:荷重とリギングペインで荷重作成時の自動位置決めを有効にするを選択すると、荷重をリギングオブジェクトに簡単に連結できます。荷重が連結されるのは、リギングオブジェクトに直接配置した場合、またはリギングオブジェクトの指定した有効範囲(半径)内に配置した場合です。図形スナップをオンにしている場合は、有効なリギングオブジェクトの上にカーソルを移動すると、オブジェクトが強調表示されます。
既存の荷重をドラッグして連結する
Spotlight設定:荷重とリギングペインで荷重移動時の自動位置決めを有効にするを選択すると、既存の荷重をリギングオブジェクト上に移動できます。
荷重をドラッグしてリギングオブジェクトに連結するには:
荷重をクリックし、荷重とリギングペインで指定した有効範囲(半径)内の必要な位置にドラッグします。有効範囲(半径)内にリギングオブジェクトがあれば、最も近いリギングオブジェクトに連結されます。
荷重をクリックし、リギングオブジェクトに直接ドラッグします。
特定のビデオスクリーンオブジェクトのスクリーン構成要素とプロジェクター構成要素は、別々のリギングオブジェクトに連結できます。連結する構成要素をクリック&ドラッグします。その他の構成要素も一緒に動きますが、それ以前に連動しているものがある場合は、それらが維持されます。
荷重がリギングオブジェクトに移動し、リギングオブジェクトに連結されます。
荷重の調整ツールを使用して、既存の荷重を連結する
モード |
ツール |
ツールセット |
連結 |
荷重の調整
|
リギング/Braceworks |
荷重を調整するで説明しているように、荷重の調整ツールを使用すると、荷重をリギングオブジェクトまたは吊り元に正確に配置することができます。
既存の荷重をリギングオブジェクトまたは吊り元に連結するには:
ツールとモードをクリックします。
あるいは、荷重を右クリックし、コンテキストメニューからリギングオブジェクトに連結するを選択します。
必要な荷重を選択します。選択した荷重が強調表示されます。
荷重にビデオスクリーンやプロジェクターなど複数の構成要素が含まれる場合は、連結する構成要素をクリックします。クリックした構成要素のみがリギングオブジェクトに連結されます。
荷重を連結するリギングオブジェクト/吊り元をクリックします。有効なリギングオブジェクト/吊り元の上にカーソルを移動すると、リギングオブジェクト/吊り元が強調表示されます。荷重はリギングオブジェクト/吊り元に連結されますが、自動的にリギングオブジェクト/吊り元には移動しません。
リギングオブジェクト/吊り元の移動や回転時に、連結されている荷重のリギングオブジェクト/吊り元に対する相対位置は維持されます。ただし、荷重が構造計算(Braceworksが必要)に含められるのは、連結されたリギングオブジェクトの上または近くに荷重が配置された場合だけです。
配置した荷重が遠すぎる場合は、連結する荷重を選択ダイアログボックスが開きます。
計算を行うため、リギングオブジェクトにどの荷重を移動させるかを選択します(Braceworks が必要)。適用列をクリックすると、移動させるそれぞれの荷重の隣にチェックマークが表示されます。荷重はリギングオブジェクト上の最も近い点に移動します。
または、より正確に配置するには、荷重を必要な位置にドラッグするか、荷重の調整ツールを使用して、荷重を再配置する方法を用いてください。
十字は、プロジェクターが連結されることを示しています。オフセットされたまま、トラスにプロジェクターが連結されます。プロジェクターをBraceworksの構造計算に含めるには、トラスに移動させます。